遺言イメージ

長男に家業を継がせるために遺言書を作成しました

私には息子が1人と娘が2人おります。
妻は3年ほど前に病気で亡くなってしまったので、今はもういません。
でも、息子一家と同居していますので、特に寂しさを感じることもなく暮らしています。
実は私は小さな和菓子屋を経営していて、今は菓子職人となった息子と一緒に菓子作りをしています。
自宅の敷地内に店舗と作業場が設置してあり、5人だけですが従業員も雇っています。
2人の娘たちには最初から店を継ぐ気など全くなく、サッサと嫁に行ってしまいました。
でも、息子だけは昔から菓子作りに興味を持ってくれ、一緒に店をやってくれるようになったので、とても嬉しく思っています。
少ないながらも固定客もつき、比較的安定した経営状態となっていますので、できれば息子にこの店を継がせたいと考えています。
しかし、そこで問題になってくるのが相続の問題です。
私が死んだ後で、私の財産を3等分するようなことになっては、店を続けていくことができません。
でも、息子が代償分割できるほど、預貯金を持っているはずもないと思うのです。
何とか、息子一人にこの店や作業場などを相続させたいと考えたので、知人に紹介してもらった弁護士に相談をしてみました。
実は、下の娘の旦那が商売をやっていて、私の財産をあてにしているような節があるのです。
これまでにも、保証人を頼まれたりしたことが何度かあるのですが、こちらも商売をしているので断ってきました。
ですので、私が死んだら、遺産は取れるだけ取ろうと考えていると思います。
悲しいことですが、そのような事情があるので、何らかの手立てを講じておかないと、店が閉店に追い込まれてしまう可能性があると考えました。
弁護士に勧められたのは、まず店や作業場、自宅など、家業を続けていくために必要な財産を全て息子に相続させる旨の遺言書を残すようにすることでした。
ただし、遺言書で息子1人に相続させることにしても、遺留分減殺請求をされてしまうと元も子もなくなってしまうので、生命保険を活用するようにアドバイスされました。
私が現在加入している生命保険は受取人が息子になっているのですが、その受取人を娘2人の名義に変更しておくようにすれば、遺留分の金額を十分カバーできると言うのです。
現実問題として、自宅にも店舗にも私が債務者となった根抵当権が設定されていますので、債務付きの財産を相続するよりも、現金だけをもらえるようにしてやった方が娘たちも楽なはずだと言っていました。
なるほどなと納得がいったので、早速遺言書を作成し、生命保険の変更手続きも済ませました。
その上で、息子と娘を集めて自分の考えを説明しておいたので、何とかなるのではないかと考えています。

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